『未来の働き方を考えよう』を読んだ
有名ブロガーちきりんの新刊『未来の働き方を考えよう』を読んだ。
一冊目は生き方について、二冊目は考え方について、三冊目は日本と世界の違いについて、そして今回の本では未来の働き方にフォーカスした考えるシリーズ最新作。
このシリーズだけは唯一アマゾンで予約して買ってます。
今回の本には「人生は二回、生きられる」というキャッチコピーがついてて、それが本書のメインになってる。
それは40歳で就活をもう一回する職業人生にしようというもの。
著者のちきりん自身も謳歌している働かない生活、二回目の人生を送れるように生きようよってことを勧めてる。
◆多様な生き方があっていい
今の働き方は新卒から一つの会社に勤め上げるのが主流。でも時代は65歳から年金受け取りが確定している。しかも既に68歳、70歳から年金をもらったり、70歳まで働ける社会を本気で政府が考えている。そんな中で50年も一つの会社で働ける?それが好きな人もいるかもしれない、でもきっとそれ以外の働き方を望む人たちもいるはず、いやきっといる!
・20年バリバリ働いて5年遊んでまた20年働く
・最初子育てして40歳から60、70歳までバリバリ働く
・数年働いてちょっと休んでを繰り返す…etc
ずっと長時間労働、出世競争にもまれた会社人生じゃなくて、いろんな働き方ができる社会になれば人生はもっと楽しくなる!
なんて夢の内容が書かれている。
実際、今の会社で50、60まで働いてもどういうふうになるか分かるもんねやっぱ。
少なくとも今の人たちを超える充実感を得られると思えない。自分は凡人やしね。
ただ働くことは嫌いじゃない。人生の基盤はできれば仕事がいい。
どんな仕事をするかはどんな生き方をするかと同義だ。
そのなかでプライベートや趣味を追求した人生を送りたい。
◆大事なのはストックでなくフロー!
40歳でもういっかい就活もいいけど、こっちも結構大事。
ちきりんは車や家や会社の肩書きなどのストック、今まで手にしてきたものよりも、今何を大事にするかのが大事と言っている。
特に支出のフローが大事。仕事が一瞬なくなってもそのときの自分の身の丈にあった支出をすればいい。100歳まで生きることになったらそれに合わせた支出をして、人生を楽しめばいい。
書いてると思う。支出を人生に合わせて、人生を楽しむって価値観の変化が必要。
今まで豪遊してた人が自分の所得、身の丈に合わせて支出を抑えてなおかつ幸せになるって難しそう。人は自分の生活ランクを簡単には落とせない。
そうなると価値観の変化が絶対必要。支出を減らしてもそんな生活を楽しめる価値観。人生を二回生きるってまさに人生で価値観の違う人生を二回(三回、四回)生きるってことかも。
自分が今までやってきたことは?できることは?→やりたいことは?→自分の適性は?→その上でやりたいことは?自問自答しながら多様な人生を送れるように頑張りたい。
最後に、会社の課長と事務のおばちゃんの会話。おばちゃんには5歳になる子供がいる。子供の将来が今から心配なおばちゃん。食いっぱぐれない職業についてほしい。大工とかどう?手に職やで!
それに対して、課長は電気保安協会ってのがあってね、そこは電気関係の仕事してたOBがごろごろいるで。食いっぱぐれないよ。って言っててこの人らどこまで本気やねんって思ってしまった。
まして、5歳の子が就職して働く人生終えるまで少なくとも30数年はあんのに、紹介してるんが、今現時点でOBの人がゴロゴロいる、独立法人て。呆れる。将来あるかもわからん組織に何を期待するのか。
こういう人らにぜひ読んで欲しいと思える一冊でした。
人生は(最低でも)二回、生きられる
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/06/12
- メディア: 単行本
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