『モンスター』を読んだ
定期的にブログや日記を書く習慣がないので、なかなかアップできてない中ようやく2つ目の記事を書く。
タイトルにあるように『モンスター』百田尚樹著を読んだ。
『永遠の0』って作品がベストセラーになってて最近はどの書店でも平積みになってて目立ってる作家さんですね。『永遠の0』は読んでへんけど。
著者の百田尚樹さんは、元は探偵ナイトスクープの構成作家さんだそうです。
てことはお笑いもいけるんですかね。ちょっと読んでみたいですね。
売れてるのは『永遠の0』やのに、手に取ったのは『モンスター』でした。なんでこれを取ったかというと、高岡早紀さんが主演で映画になってますね。帯に映画化!とありましたよ。そこには醜い特殊メイクを施した役者が写ってたんですね。それを見てああ!モンスターってこういうことね!となんとなく話の筋が見えたわけです。
わかっちゃったら読みたくなった。なので買ってみたと。
話としては、すんごい醜い主人公、田淵和子はその醜さゆえに友達もできず、家族からも疎まれ、恋愛もできず、辛い青春を過ごす。高校時代、好きになった男子に振り向いてもらいたくて、ある事件を起こし、モンスターと呼ばれるようになりふるさとを飛び出した。東京で整形を知り、美しくなるために整形を続ける和子。美しくなった和子は故郷に戻ってレストランを開く。昔好きだった男にもう一度会うために。。。って感じの話です。うーん、うまく書けない。あらすじをうまく書いてる人ってすごいですね。
で、感想なんですけど面白かったです。陳腐な意見やけども。醜いものに対する人間の扱いってひどすぎて恐ろしいですね。こどもの残酷さといったらない。整形を進めていく過程がえらいリアルな感じでしたし、整形費用を稼ぐために風俗にあっさり飛び込む和子にも驚きました。また男がみんなヤリたいだけで描かれてて、ああ男ってこんなくだらない感じなのね…でもえらくリアルね…なんて思いながら読んでました。世の中の人は整形に嫌悪感を示すでしょうが、和子は整形をして、人生が変わった。こんなのなら整形もありやん?とか思いますね。芸能人だって整形してるし、お隣の国では、親が子供に整形費用をプレゼントするって言うじゃありませんか。韓国では美しくないといい会社には就職できないっていうし、日本以上に露骨ですわな。
でもラストはまぁ予想がちょいと見えましたね。途中からフラグ立ちまくりで。
これは女性はわかるわーみたいな感覚で読みながら、男性はおお…男ってアホやな…とか身につまされる思いしながら読むのがいいんじゃないですかねー。
しかし目の整形だけなら8万って作中にあるんですけど結構安いですね。
私、右目一重なのが気になってるんで遺影とるときアイプチでもしたろか思ってたけど整形とか面白そうって思ってしまった。まぁ…怖いのでやらないですけど…。
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